================ 第 2 章 ====================
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この章では、生活習慣を変えていくための″実践編″として、現在、健康クラブ(ウエルネスプラザ内)で行われている『健康増進トレーニングシステム』を紹介します。 このトレーニングシステムは、昨年六月、町立最上病院が健康づくりの新戦力として導入したもので、病院から委託を受けた町の社会福祉協議会が、その運営に当たっています。コンピュータや県下でもトップクラスの設備を誇るトレーニング機器を活用することで、みなさんから ″生活の一部に運動を取り入れてもらう″のが大きなねらいです。トレーニング機器は、エアロバイクやレッグプレス、チェストプレスなど、心肺機能や下半身を鍛える六種類があります。 もう少し、システムの特徴をお話しましょう。一人ひとりの体力を最新式の機器で定期的(二ヵ月単位)に測定し、さまざまな運動能力のなかで、優れた部分とそうでない部分を細かく分析します。 その分析結果に基づいて、専門の指導員がカウンセリングを行い、その人に最も適した運動内容を指導助言していく、というものです。 もちろん、特定の人だけでなく、すべての町民が利用できるように、年齢や個人の運動
能力に応じて無理のない方法で運営されています。 また、体力づくりやパワーアップ、シエイプアップ、リハビリなどの目的別に、六つのトレーニングコースが設定されています。 利用の時間帯は、午後一時から九時まで。ただし、土曜日は午後一時から五時までの利用となります。毎週月曜日と祝祭日、日曜日の夜(午後5時以降)は休館です。指導には、厚生省認定の健康運動指導士の資格を持つ指導員(社会福祉協議会の職員)が、専属で当たっています。 利用登録者は五百十二人
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町社会福祉協議会・
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30代〜40代の利用増が課題 健康運動指導士という資格は、そもそも国の医療費を最小限に抑えていくために生まれたものです。医療費を少なくするには、『国民全員が病気にかからない健康な体をつくる』のが何よりの方法です。 しかし、一人ひとりに一番適した運動の内容や方法を指導するシステムがなければ、「健康な体をつくる」といっても容易ではありません。この部分に「健康運動指導士」としての私の役割があるのです。 今や最上町は「ウエルネスの町」として、全国的に有名になりました。とてもうれしく思っています。ここまで頂点を極めた町ですから、残された課題は私たちが「自らの健康管理を最高に極めていく」ことではないでしょうか。健康だからこそ
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