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歩くというのは、ぼくのライフワークみたいなものです。今回の「奥の細道」コースの総歩行距離は2,400キロ。 5月15日に東京の自宅を出発し、8月23日の岐阜県大垣市までひたすら歩き続ける旅ですが、特別なことをやっている、という意識はありませんね。歩いているときは、一生懸命に何かを考えています。昔の思い出を振り返っているときが多いです。 四十歳になってから、こうした『ウォーキングライブツアー』を始めました。その理由は、”四十歳”の責任の重みというものを前々から感じていたので、「自分なりに一つの区切りを付けたい」、そして「新しいことに挑戦してみたい」と思ったからなんです。 四十歳の誕生日の早朝、わが家を出発したのが、旅の始まりです。そのときは、120日間かけて北陸、関西方向(1700キロ)を歩さました。 たくさんの人々との出会いや町並みや景色など、その一つ一つが、ほくに感動する心と発見する喜びを教えてくれました。 |
| 生きるということに、最近、いろいろ考えるようになりました。歩く旅を始めてからですが…。歩きながら見つけたぼくなりの結論は、rゆっくり生きる」そして『一生懸命生きる』ということです。 今の時代は競争ばかり激しくて、マラソンに例えるなら、みんな”一等賞”になることばかり考えています。ぼくは、そんな人生はつまらないと思うんです。ゴールするときに、”一生懸命走った”という充足感があれば、後者のランナーでもいいと思うようになりました。自分の考えで、自分のペースで完走することが大切なんです。そういう生き方を、ぼくはこれからも続けていくと思います。 大場満郎さんが、北極海をたった一人で歩いて横断した、というニュースを今朝聞きました。この町の出身と聞いて驚いています。”ものすごいことをやり遂げたものだ”と感動しています。本当におめでとうございます。大場さんとの面識はありませんが、帰国したら一度、訪ねて見たいと思っています。 大場さんもほくも、ちょっと時代が違えば「いい年して、何ばかなことをやってるんだ」と、一笑されるようなことにこだわり続けています。でも、大場さんには”冒険”が、ぼくには”歌”があります。例えレコードが売れなくても、歌おうとさえ思えば、生きていける時代です。 しかし、ちょっとでも手を抜いてしまえば、すぐダメになってしまいます。 自分の信じた道に迷うことなく、その瞬間瞬間を一生懸命生きていく…。大場さんもきっと同じなんだろうと思います。 |
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